糖質制限は体に悪い。糖質制限は寿命が縮まるのではないか?と不安に思っている方も多いと思います。
東北大 大学院 農学研究科の都築毅(つづき つよし)准教授らの研究グループが、マウスの実験で糖質制限の危険性について研究したそうですよ。
2019年5月19日に静岡市で開かれる「日本栄養・食糧学会」で発表されます。
東北大大学院農学研究科の都築毅准教授の研究
都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分けました。
そして、それぞれに違うエサを与えました。
- 標準的な栄養のエサ
- 脂肪の多いエサ
- 炭水化物を減らし、タンパク質を増やしたエサ
3番目の「糖質制限食」は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度。
つまり、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当するということです。
実験の結果
糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8~9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。
飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。
糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。
人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。
- 寿命が短くなった
- 記憶力が低下した
- 腸内の悪玉菌が増え、善玉菌は減った。
都築毅准教授は「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告しています。
様々な疑問点
実はこの東北大 大学院 農学研究科の都築毅(つづき つよし)准教授らの研究グループは去年にもほぼ同様の研究を出しています。
コチラは「日本農業新聞」に掲載されたものです。
そして明日2019年5月19日に発表される場は「日本栄養・食糧学会」です。
農業とつながりが深いんだね!
ま、そういうことだね。
江部医師の反論
去年に似たような研究を出したときに、糖質制限を推奨する医師が反論をしていました。
- マウスの実験であり、人間に当てはまるか疑問。
- そもそもマウスは草食(穀物食)なのだから、糖質制限したらおかしくなるのは当然
- 穀物=低脂質・低たんぱく食
- ヒトは農耕が始まる前は狩猟採集生活だったのだから、糖質は必要ないカラダである。
- ヒトと主食がまったく異なるマウス・ラットなどネズミ類で、人類の食物代謝の研究を行うのは、出発点から根本的に間違っている。
- 厚生労働省の食事摂取基準に引用された文献は、すべてヒトの研究論文。
結局糖質はどうなの?
糖質制限が一般的に広まってからそれほど時間が経っていないので、「誰にもわからない」というところが現在のところでしょう。
糖質制限を推奨する医師もいれば、逆に危険視する医師もいる。
江部医師は「マウスの実験は人間に当てはまらない」と言ってはいますが、そんなこと言ったら他のマウスの実験は意味がなくなってしまいます。
私は現在「糖質制限」をしています。
1ヶ月やってきて、確かに「減量」の効果は高いです。
3ヶ月間の予定ですが(残り2ヶ月)、それ以降はどうするかは決めていません。
何を信じるかは結局の所、自分で決めなければなりません。
多くの情報を集め、比較して、考えて、実践していきたいと思います。
ではまた。