「夏より冬のほうが痩せやすいって本当ですか?」
この手の質問はよく聞きますが、結論から言えば「冬のほうが代謝が上がるため痩せやすいけれど、寒いと食欲が増すので気をつける。」となります。
室温が寒いほど痩せやすいという話を以前書きましたが、原理としてはそれと同じです。

この記事では「冬のダイエットは夏よりも簡単!カナダの論文から読み解く正しいダイエット方法とは」と題して、カナダの論文を参考に冬のダイエット方法をご紹介していきます。
- 冬にダイエットを成功させたい。
- 冬だからといって気を抜きたくない。
- 冬太りをしたくない。解消したい。
冬のダイエットは夏よりも簡単!【結論】
冬のダイエットが成功しやすい理由を簡単にまとめておきます。
- 冬のほうが夏より代謝が上がりやすい。
- しかし冬のほうが食欲も増えてしまう。
- 褐色脂肪細胞を活性化させるべし。
- 冷たいシャワーを浴びると活性化!
それでは、詳細を見ていきましょう!
冬のダイエットは夏よりも簡単!カナダの論文でわかること。
2012年2月にカナダのラヴァル大学が行った研究を見てみましょう。
ラヴァル大学の実験【褐色脂肪細胞で代謝アップ】
実験では被験者たちに気温が低い場所(15℃)にいてもらったところ、3時間後には250kcalも通常時よりもカロリーを消費したのだとか。
コレは褐色脂肪細胞(BAT)のはたらきであると言われており、褐色脂肪細胞は寒いところほどよく働きます。
寒いところではブルブルと震えて熱を発生させようとしますが、この褐色脂肪細胞もまた熱を発生させていることがわかりました。
冬のほうが夏よりもカロリーを消費しやすい。
冷たいシャワーを浴びたり、室温を低くしたり、気温が低いと人間は生物的に体を温めようとしてカロリーを消費します。
カロリー消費だけ見ると冬のほうが明らかに痩せやすいことがわかりますね。
夏よりも冬のほうがたくさん食べたくなってしまうことはありませんか?
次は、「寒いと食欲が増えるのか?」についての論文を見ていきましょう。
冬ダイエットの天敵「食欲」:寒いと食欲が増すのは本当?
冬のダイエットで特に気をつけなければならないのが「食欲」
「食欲の秋」などとも言われますが、秋の涼しくなってくる頃から冬にかけて食欲が増えている感覚ありませんか?
これはウェスタンオーストラリア大学の研究が証明してくれます。
ウェスタンオーストラリア大学の研究:体温と食欲の関係
では、ウェスタンオーストラリア大学の研究を簡単に見ていきましょう。
内容
被験者を3つのグループに分けて、運動後に水に浸かった場合とそうでない場合での食欲の変化を調べました。
- 40分間ランニングをしてもらう+15℃の水に20分入る。
- 40分間ランニングをしてもらう+33℃の水に20分入る。
- 40分間ランニングをしてもらう+なにもしない。
その後参加者は、量と栄養素が正確にわかっているビュッフェ式朝食を30分間自由に食べました。
冬の食欲の関係
ただし気をつけなければならないことは、寒いほうが食欲が増すという事実があるということ。
研究1:オーストラリアでの実験
運動後の温度変化による食欲の関係を調べる。
- 40分のトレッドミルランニング→15℃の水に20分入る
- 40分のトレッドミルランニング→33℃の水に20分入る
- 40分のトレッドミルランニング→何もしない。
その後、ビュッフェで食事をしてもらう。
結果:冷水に浸かったほうが何もしないときよりもたくさん食べた。
結果としては、何もしていないグループよりも水に浸かったグループのほうがビュッフェでの摂取カロリーが多くなってしまいました。
運動後に体を水につけると食欲が増すのかもしれませんね。
研究ではホルモンの「グレリン」や「レプチン」のバランスが関係しているのではないかと言うことでした。
私たちの脳が、寒さで上がった代謝分のエネルギーを取り戻そうという働きをするようですね。
Postexercise water immersion increases short-term food intake in trained men. – PubMed – NCBI
研究2:イギリスでの実験
また、イギリスでのバーミンガム大学で行われた研究もあります。
被験者たちには寒い(8℃)の部屋と(20℃)の部屋で45分トレッドミルで歩いてもらいました。
そして実験1と同じようにその後ビュッフェへ。
寒い部屋で歩いたグループの方が食欲が増した。
寒いとカロリーを消費するが、食欲も増す。
冬ダイエットを成功させるために【重要】
「冬は寒いためカロリーの消費は多いが、食欲が増してしまう。」
1行にまとめるとそういうことです。寒いと体の脂肪を蓄えようとして食欲が増してしまうのは、生物として当然のこととも言えます。
逆に言えば、冬のカロリー消費を最大限に活かしつつ食欲をセーブできれば自然と痩せていくということです。
そのためには、問題点をしっかりと理解する必要があります。
ダイエットは知識。
冬のダイエットが失敗する理由を知って対策する。
冬の方がカロリー消費が多いのに太ってしまう理由を知ってその対策をすることで、ダイエットの成功確率は飛躍的に上がります。
失敗理由1. 活動量が減る。
寒いと体を動かしたくなくなります。
寒い場所にいるとそれだけで基礎代謝は上がりますが、その分行動で消費する代謝(運動代謝)が減ってしまいます。
せっかく上がった基礎代謝分が減ってしまう人が多いので、結局プラスマイナス0。
むしろマイナスかも。。。
失敗理由2. イベント事が多い
12月:クリスマス・大晦日
1月:正月
2月:バレンタインデー
3月:ホワイトデー
秋~冬にかけて、イベント事が盛りだくさん毎月何かしらのイベントをやっています。
しかもガッツリカロリーを摂りそうなイベントが盛りだくさん!
イベントごとを楽しむことはとても大切です。ですから、それ以外のところで気をつけなければなりません。
冬のダイエット【運動編】
寒くて動きたくない…。ジムに行くのやめようかな…。
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そんなときにオススメなのが「宅トレ」です。
特にオススメ:踏み台昇降ダイエット
踏み台昇降は特にオススメです。
- 寒い外に出なくていい。
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冬のダイエット【食事編】
冬のダイエットで大切な運動と食事。次は食事編です。
冬ダイエットでメチャクチャおすすめな食事方法が2つあります。
鍋ダイエット:ヘルシー・カロリー・簡単
冬のダイエット飯はやっぱり鍋。
鍋は準備・後片付けも含めて超簡単で野菜もたくさん摂れる最強のダイエット飯だと思っています。
- 野菜をたくさん食べられてヘルシー!
- 肉・魚介類でたんぱく質補給!
- いろいろな味があって飽きない!
鍋のシメに気をつける。
さて、鍋といえば「シメ」ですよね。
- おじやにする。
- うどんにする。
- 中華麺にする。
様々な選択肢がありますが、食べないというのも一つの手です。
シメに麺をズズッといきたい方は、ローカロリーなら「糖質ゼロ麺」や「しらたき」に変更すると、炭水化物を取らずに住みます。
逆の発想で、たんぱく質を摂取する。
「高タンパクめん」をシメに使うことで、更にたんぱく質を摂取してトレーニングを頑張るという方法もあります。
食トレとしてしっかりとたんぱく質は摂りたいですからね。



おでんダイエットもオススメ
冬のダイエット食事編でオススメのダイエット方法の2つ目がおでんダイエット!
おでんには様々なネタがありますが、基本的におでんは低カロリーなものが多いです。
おでん | カロリー |
---|---|
昆布巻 | 5kcal |
しらたき | 5kcal |
糸こんにゃく | 6キロカロリー |
大根 | 8kcal |
卵・つくね串・つみれなども食べることでたんぱく質をしっかりと摂取しましょう。
冬のダイエットは簡単!まとめ
冬は基礎代謝が上がりますが、食欲も上がってしまいます。
鍋物やおでんは低カロリーでヘルシー&体を温めてくれるので、冬のダイエットには最適な食事です。
イベントは思いきり楽しんで、普段の食事と運動で冬のダイエットを成功させましょう!
▼医師監修 ダイエットサポートサプリメント【DR.STYLE】